ハウスクリーニング起業を考える際、フランチャイズ加盟は魅力的な選択肢の一つです。
しかし、その決定を下す前に、ビジネスの性質―特に属人性の高さや低さを考慮することが重要です。
この記事では、フランチャイズ加盟のメリットとデメリットを属人性の観点から掘り下げ、
どのような業種でフランチャイズモデルが適しているかを解説します。
動画解説はこちら
そして、
ハウスクリーニング業でフランチャイズに加盟するのはありか?
それとも無しか?
記事の最後に結論を出します。
目次
フランチャイズとは何か?
フランチャイズ本部が加盟店を募集する理由
不思議に思いませんか?
なぜ儲かると言いながら、
フランチャイズ本部は自分たちでやらないのか?
理論上の建前説明は以下の通り。
今回はchatGPT4に聞いてみました。
回答はこちら。
フランチャイズ本部が加盟店を募集する主な理由
迅速かつ広範囲に事業を拡大できることにあります。
加盟店からのフランチャイズ料やロイヤリティにより、
ブランドの価値向上や新たな商品開発に資金を投じることが可能です。
また、加盟店オーナーはその地域の市場や文化を理解しており、
地域に根ざした運営が可能となります。
これにより、本部はリスクを分散し、
新しい市場への進出やビジネスモデルの検証を低リスクで行うことができます。
それっぽい理論が述べられていますね。
まあ、理論上は正しそうですよね。
でも、実は・・・
って部分を後半で解説します。
フランチャイズ加盟のメリットとデメリット
次に一般的に言われているフランチャイズ加盟の
メリットとデメリットについて。
メリット
- 確立されたビジネスモデルの利用: 加盟することで、既に市場での成功が証明されたビジネスモデルを手に入れることができます。
- ブランド認知度: 強固なブランドイメージと既存の顧客基盤を活用できます。
- 本部からのサポート: 運営ノウハウ、マーケティング、研修など、多方面にわたるサポートが提供されます。
デメリット
- 制限された運営自由度: 本部のガイドラインに従う必要があり、創造性や独自性を発揮する機会が制限されます。
- 経済的負担: 加盟金やロイヤリティの支払いが利益に影響を与えることがあります。
- 外部要因のリスク: フランチャイズ本部の方針変更や経営状態が、加盟店の運営に直接影響を及ぼす場合があります。
ふむふむ、
なんとなくフランチャイズの全体像が掴めてきたかもしれませんね。
でも、実際にハウスクリーニング業ではどうなのか?
そこを検証する上で大事なのが
ハウスクリーニング業の特性です。
特に【属人性】が鍵となります。
さらに詳しく
ビジネスにおける「属人性が高い」とは、
そのビジネスが特定の人のスキルや性格、
人間関係に強く依存していることを意味します。
たとえば、美容師やカウンセラーのように、
その人特有の技術や対人スキルが直接サービスの質に影響する仕事。
一方で、「属人性が低い」とは、誰がその仕事をしても、
結果が大きく変わらないビジネスのこと。
例えば、ファストフード店やコンビニなど、
決まったマニュアルに従って作業をすることで、
ほぼ同じ品質のサービスを提供できる仕事がこれにあたるね。
簡単に言うと、属人性が高いビジネスは「個人の能力や個性が大切」な仕事で、
属人性が低いビジネスは「誰がやっても同じ結果を出せる」仕事のこと。
属人性が低い業種はフランチャイズ加盟メリットが大きい
属人性が低い業種では、フランチャイズ加盟によるメリットが顕著に現れます。
業務プロセスやサービス提供方法が標準化しやすいため、
効率的に複製可能なビジネスモデルを構築できるからです。
例えば、コンビニエンスストアやファストフードチェーンは、
本部から提供される運営マニュアルやトレーニングプログラムを通じて、
一貫したサービス品質を実現できます。
これにより、
加盟店オーナーは特定の技術や専門知識がなくても
成功するチャンスを得られ、
起業の敷居を下げることができます。
属人性の高い業種でのフランチャイズ加盟の限界
一方で、属人性の高い業種ではフランチャイズ加盟が適していない場合があります。
このような業種では、ビジネスの成功が個人のスキル、経験、人間関係に大きく依存します。
例えば、カスタムメイドのジュエリー製作、高級レストラン、
専門的なコンサルティングサービスなどが該当します。
これらのビジネスでは、
オーナーや職人の個性や顧客との直接的な関係が価値の核心をなし、
フランチャイズシステムを通じてこれらを複製することは困難です。
ハウスクリーニングビジネスはどっち?
ハウスクリーニング業は属人性が【高い】と言えます。
以下、その根拠です。
属人性の高さの理由
顧客の個別要望への対応
ハウスクリーニング業では、顧客ごとに異なる具体的な要望や好みが存在する。
例えば、使用する清掃材料の種類、清掃の細かさ、
部屋の特定の配置に対する注意など、
これらの要望に柔軟に対応するには、
作業者の独自の判断力や顧客とのコミュニケーション能力が求められる。
技術と経験の重要性
一見単純に見える掃除作業でも、
実際には高い技術や経験が必要とされることがある。
特に難易度の高い汚れの落とし方や、
汚れに合わせた洗剤や道具の適切な扱い方などは、
作業者の技術力に大きく依存する。
信頼関係の構築
在宅ハウスクリーニングでは、
家庭内というプライベートな空間でのサービス提供には、顧客との信頼関係が不可欠。
作業者個人の人柄や対応が、サービスの質と直結し、顧客満足度やリピート率に大きく影響します。
また、空室清掃では収益物件を取り扱うことになります。
物件オーナーが不在の状態で清掃作業を行うので、
在宅清掃と同様に顧客との信頼関係が不可欠。
誰でも任せられる仕事ではありません。
反論に対する回答
もちろん、
ハウスクリーニング業は、標準化されたプロセスや手順に基づいて提供されるため、
属人性が低いと考えられる。
そう思う人もいるでしょう。
たしかに、そういった一面もあるのは事実です。
しかし、それでも僕は自分の実体験からも
ハウスクリーニング業は属人性の高い仕事であると断言します。
確かに、一定レベルの標準化は可能であり、
それによって一貫したサービス品質を保証することは可能です。
とはいえ、
最終的なサービスの質は、
作業者の技術力、
顧客への対応、
個々の家庭の具体的な要望への柔軟な対応能力に
大きく依存している。
これは紛れもない事実です。
このような要素は、
単に標準化されたプロセスだけではカバーできない
属人的な特性を持っていると言えます。
結論
ここまでの内容から、
独断と偏見で結論を導き出します。
結論は、
フランチャイズ加盟は必ずしも最良の選択ではない
以上です。
なえなら、
属人性の高いハウスクリーニングビジネスでは、
フランチャイズ加盟のメリットを最大限に活かすことが難しいからです。
ハウスクリーニング業のように、
サービスの質が従業員の技術や顧客との関係に大きく依存する業種では、
フランチャイズ本部の一律のガイドラインがかえって制約となり得ます。
また、ハウスクリーニングの技術はフランチャイズに加盟しなくても
身につけることは十分に可能です。
さらに、フランチャイズ加盟で多くの方が期待してる
集客効果については正直いって過度な期待は禁物です。
すべてのフランチャイズがそいうではありませんが、
基本的にはフランチャイズ本部は集客や売上保証はしていません。
フランチャイズ本部と加盟店の関係は、
一般的にはパートナーシップに似ています。
フランチャイズ本部は、
ビジネスモデル、ブランド、運営ノウハウ、マーケティング支援などを提供し、
加盟店はそのシステムを利用して事業を展開する。
加盟店はフランチャイズ本部に対して、
加盟金やロイヤリティ(売上の一部)を支払うことが一般的。
つまり、対等な関係ということ。
本部におんぶに抱っこではないって点には注意したいことろです。
売上保証については、
フランチャイズ本部が加盟店の売上を保証することは一般的ではありません。
加盟店の経営成績は、立地条件、地域市場の特性、経営者の能力や努力、
そして経済状況など多くの要因に左右されるため、
フランチャイズ本部がすべての加盟店に対して売上を保証することは現実的ではないからです。
それなら、いっそのこと
加盟金やロイヤリティを支払う代わりに、
これらの資金を自身のビジネススキルの向上やマーケティング、
設備投資に回すことで、
独立したビジネスオーナーとしての自由度を保ち、
事業の成長を目指すべき。
これが僕の考えです。
フランチャイズ加盟には数百万円単位でお金が必要です。
さらに毎月のロイヤリティとして10万円程度の
お金が出ていきます。
冷静に考えてください。
それってかなりの大金ですよね?
だから、ハウスクリーニングで起業するなら、
フランチャイズ加盟は必ずしも最良の選択ではありません。
加盟金や月々のロイヤリティに多額の費用を支払うよりも、
その資金を自己のスキルアップやマーケティング、
設備投資など、
自分のビジネスを成長させるために直接投資するべきではないでしょうか?
結論としては、
ハウスクリーニング業を起業する場合、
フランチャイズ加盟よりも独立して自分のビジネスを構築する。
それにより、
大きな自由度と将来的な成長機会を得ることができる。
自分のビジネスに直接投資し、独
自のサービスを市場に提供することで、
成功への道を切り開いていく。
フランチャイズにお金を払っておけば、
すべてお任せでOK。
もしそのような他責思考をもっているなら、
起業家よりもいちプレーヤーとして
働く方が幸せかもしれません。